バドミントンにとって最もお金がかかるのは、言うまでもなくシャトル代です。
シャトルコックは、大変な消耗品なので繰り返し購入する必要があるし、にもかかわらず、決して安価ではありません。限りあるクラブ予算のなかでシャトル選びに失敗してしまうと、それこそ目も当てられません。
さて、あなたのクラブはいかがでしょうか?
「うちのクラブは、最適なシャトルを使用している」と自信を持って言えますか?
シャトル選びをショップ任せにしていませんか?
「他より価格が安いから」という理由だけで飛びついていませんか?
シャトル品質について詳しく説明することはできますか?
メーカーやショップの宣伝文句を鵜呑みにしていませんか?
「昔からずっと使い続けているから」という理由で、シャトルの見直しをすることなく、予算をムダに消費している可能性はないですか?
いかがでしょうか?
クラブの予算・部活の予算は、個人のお金ではありません。多くの人達が負担しているお金の集まりです。大切なお金です。
最終的にどのメーカーのシャトルを使うにせよ、クラブのメンバーが納得できる理由を持っておくことが肝要です。シャトルというものは見た目だけでは判断できません。
RSLの耐久性シャトルが、あなたのクラブのお役に立てば幸いです。
なぜRSLシャトルが選ばれているのか?
世界中のバドミントンプレーヤーに愛用されているRSLシャトル。他メーカー品と比べた時、RSLシャトルの優位性をひとつだけ挙げるとすれば「耐久性」だと言えます。シャトルの持ちの良さ・丈夫さです。
その秘密はRSLの歴史にあります。
RSLの創業は、1928年。英国ロンドンで生まれました。「RSL」というのは、「Reinforced Shuttlecock Limited」の略で、日本語で言うと「強化シャトルの会社」という意味です。
そもそも私達RSLは、いわゆるバドミントン用品メーカーではありません。90年以上「耐久性シャトル」の製造にフォーカスしている、世界で最も歴史のあるシャトル専門メーカーです。
▲ 1900年代前半の英国RSLファクトリー
▲ 90年前のRSLシャトル「NO.1ターニー」
ちなみに、日本には自社だけでシャトルを作っているバドミントンメーカーは、RSL以外に一社もありません。外注(委託製造)です。
つまり、どのメーカーにもシャトル製造の技術者(プロフェッショナル)はいないということです。他とは違い、シャトルを完全に自社製造しているのもRSLの大きな特徴です。
RSLシャトルが「耐久性」に優れているのは、ある意味当然かもしれません。
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1928年の創業以来、RSLは常にシャトルコックの「耐久性」向上にチャレンジし続けています。常にです。それが業界内で「シャトルコックの歴史はRSLの歴史だ」と言われている所以かもしれません。
実は、シャトルの「飛行性能」や「飛距離集中度」といった品質の管理は、どんな工場でも容易に行なうことができます。
しかし、「耐久性」だけは違います。一朝一夕に性能をアップできるものではなく、長い年月を経て成し遂げられるものです。
ここで、RSLシャトルの耐久性の秘密について少しお話しますね。なぜ、RSLシャトルが世界中で選ばれているのかを垣間見ることができるはずです。
強化シャトルの先駆者RSL。世界を魅了したたった1本の糸
▲ この糸がRSLの原点
1900年代前半。RSLシャトルがバドミントン界で注目を集めたきっかけは、たった1本の糸にありました。シャトルの羽根を固定するために巻き付ける、かがり糸です。
当時のシャトルは、かがり糸を1段だけ巻いたものでした。
そこでRSLは、そのようなシャトルとは異なる、かがり糸をもう1段増やした「強化シャトル」の製造を開始。バドミントン界に強烈なインパクトを与え、それまでの常識を一変させてしまいました。
羽根を固定するためのかがり糸を2段巻いたシャトル。今でこそ世界規格になっているシャトルコックの形が世界で初めて生まれた時でした。
常識を変えたRSL特殊コルクベース
▲ 耐久性を重視した結果
生まれた特殊コルクベース
シャトルコックに初めて2層構造特殊ベース(天然ミックス)を採用し、世界を変えたメーカーも私達RSLです。
それまでは、総天然コルクが主流でした。しかし、天然コルクには構造上の欠点があります。コルク内部に無数の気泡(穴)があり、その場所や大きさがバラバラだということです。そのため、品質のムラがでやすく、ひび割れもしやすいという問題が起こります。
それを解決したのが、天然コルクとミックスをしたRSLの特殊コルクベースです。品質の一貫性を可能にし、さらに耐久性能をもアップさせました。
今や、国際大会からチーム練習に至るまで、2層構造ベースを使用したシャトルが世界の主流です。
世界市場の30%以上もの水鳥羽根を掌握
▲ 生(なま)の水鳥羽根
シャトルの「耐久性」に最も関わるパーツが、水鳥の羽根です。業界では、「水鳥羽根を制するものが、シャトルコックを制す」と言われるほどです。
実は、シャトルコックという製品は、どれひとつとして100%同じものは存在しません。ひとつのシャトルに使われる16枚の羽根もすべて、異なる16羽の羽根の組み合わせです。
そのため、極限まで同品質を追求するには、膨大な量の羽根が不可欠となります。
1928年に英国ロンドンで創業したRSLは、1980年代にシャトルの製造拠点を中国に移しました。中国には、良質な水鳥の羽根が最も豊富にあるからです。
その天然資源とRSLの製造技術を組み合わせて、より優れた「耐久性シャトル」をつくるための移動です。英国生まれのRSLは現在、世界最大量の原毛(水鳥の生羽根)を調達コントロールする世界最大ファクトリーでもあります。
すべては耐久性のために。目に見えない技術(選別・分類力、特殊グルー)
RSLは、圧倒的スケールの水鳥羽根を確保しているだけではありません。シャトルの耐久性をさらに高めるため、他のシャトル工場にとってはありえない技術があります。
それが「羽根の選別力・分類力」です。
シャトルをつくる際、一般的なシャトル工場は材料である羽根を42~64種類くらいに分類します。右羽根・左羽根、羽根の反り、羽根の角度、羽根の厚さなどに応じて分類し、同じ形状のものを選別していきます。
というのも、ひとつのシャトルにつける16枚の羽根はできるだけ同じ形状にしないと、まっすぐに飛ばないからです。分類・選別はとても大事ですね。
ちなみにRSLは、画像解析技術やAIも駆使して、羽根をおよそ45,000種類に分類しています。
私達は、普通のバドミントンシャトルを作る気はありません。
その他、目に見えない技術としては、RSLが開発した特殊接着材(特殊グルー)があります。
私達がシャトルを作る際に使う接着剤は、季節ごとに異なります。そして、水鳥の種類(ガチョウやアヒル)ごとでも異なります。さらに、羽根の種類(冬羽根、夏羽根など)によっても別々の接着剤を使っています。
すべては耐久性シャトルを作るためです。
オンリーワン一貫製造-RSLマグネティックシステム
優れたシャトルをつくる要素は、素材(羽根やコルクや接着剤)の良さだけではありません。料理人と同じく、一流のものを作るには素材のほかに、スタッフの専門性・経験値・技術力が必要なことは言うまでもありません。
RSLの優位性は、この点にもあります。
私達RSLは、専門的役割を担った組織や工場を自社グループ内に抱えています。水鳥原毛調達のプロフェッショナル組織、原毛加工の専門工場、羽根カットの工場、シャトル製造専用の工場など、中国全土に20以上あります。
そして、RSLグループで製造されたシャトルは、世界各国のRSLを通じて迅速にお客様に提供されていきます。つまり、お客様の手元にシャトルが届くまで、すべてRSL内で完結するということです。
他メーカーのようにどこかの工場に外注(委託)して、完成したシャトルを仕入れて販売する下図のようなプロセスとは根本的に違います。
ちなみに、RSLのシャトル製造の一端は、下記の動画でご覧いただけます。
▲ 約2分間でRSLテクノロジーがわかります
また、RSLとその他メーカーの違いは下記の動画をご覧ください。英語ですが、決定的な違いを具体的にイメージいただけるはずです。
▲ シャトルを委託製造する問題点がわかります
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いかがでしたか?
もしかすると少し専門的な話が多かったかもしれません。
ただ、クラブの予算を最も効果的に使うためにも、ここで振り返ってみてほしいのです。
冒頭に差し上げた質問をもう一度させてください。
あなたのクラブは・・・
「うちのクラブは、最適なシャトルを使用している」と自信を持って言えますか?
シャトル選びをショップ任せにしていませんか?
「他より価格が安いから」という理由だけで飛びついていませんか?
シャトル品質について詳しく説明することはできますか?
メーカーやショップの宣伝文句を鵜呑みにしていませんか?
「昔からずっと使い続けているから」という理由で、シャトルの見直しをすることなく、予算をムダに消費している可能性はないですか?
いかがでしょうか?
大切なクラブ予算です。今一度、あなたのクラブがシャトルを見直す機会になれば幸いです。
私達RSLはシャトル専門メーカーなので、日々世界中のあらゆるメーカーのあらゆるグレードのシャトルを打ち比べて、品質チェックをしています。
かといって、あなたにRSLシャトルを売り込む気はありません。メーカーやショップの宣伝によってではなく、あなたのクラブ自身が決めたシャトルが最適なシャトルですから。
シャトル専門メーカーRSLは、これからも耐久性能アップに挑戦し続けていきます。
あわせてこちらもお読みください。
おすすめしないシャトルの特徴5選
もしかすると、あなたのクラブが見逃している落とし穴があるかもしれません。よくある例も交えて詳しく説明します。貴重なシャトル予算をムダに費やさないためにも、じっくりお読みください。